
朝からいないから前夜に書いておくって?
結局早朝に書いているのであった。そんなことだろうと思っていました。
警察からの夫の知らせを聞いて完全に頭がおかしくなった私は色んな人に話しまくりLINE通話をかけまくった。行政がやっている深夜の電話相談にもかけまくった。
いまとても感謝いているのだけど、どんなにたくさんの人に話して、どんなに優しい言葉をもらっても、その時の私の精神は非常に不安定なままだった。
実家に頼れなくて、夫の実家も子供を預かるのだけで精一杯で、私の行き場がなくなった。
突発的に私は夫の1番最初の会社の同僚夫婦に連絡した。泊まらせてくださいって。
今考えるとめちゃくちゃなのだが笑、前日に奥さんへ電話をしていたし、旦那さんからもいつでも頼ってとメールをいただいていたからおそらく大丈夫であっただろう。ほんとすみません。
キャンプには家族ぐるみで一緒に行っていたので、もともと仲は良かった。
友達に送ってもらって、そのご夫婦の家に行った。
おふたりは本当にあたたかかった。睡眠がたくさん必要なタイプなのに寄り添ってくれた奥さん。私の思考がぐるぐるしていてとても困惑しただろうに、丁寧にたくさんの説明をしてくれた旦那さん。
すごいと思う。同じ行動ができるかわからない。
でも、それでも私の心は落ち着かなくて、ずっと自分を責め続けて、空想はどんどんひどくなっていくばかりだった。
1番私の心を安定させたのは、おふたりの結婚式のムービーだった。
もともとGoogleフォトに連携されているフォトフレームが飾ってあって、泊まりにいった月がたまたま昔結婚式をした月で、結婚式の写真が多めに表示されていた。
それを見てにこにこしていた私に、結婚式のムービーを見せてくれたのである。
奥さんは恥ずかしそうにしていたが笑、ありがとうございます。
もともと美しいのに、とんでもなく輝いている奥さん。いつも自信があって朗らかなのに、珍しく緊張して表情の固い旦那さん。
とても嬉しそうなご親族と参列者のみなさん。
見始めてすぐ自分の心が落ち着いてきたのが分かった。喋りが止まったのである。
1番私を幸福な気持ちにさせたのは、参列者ひとりひとりからのメッセージの部分だった。
少しよいお値段の撮影プランを選択したそうで、着席している参列者ひとりひとりにカメラが行って、ひとことふたことメッセージをもらっていく場面があった。
そこがとてもよかった。
お二人がどれだけ周りの人から愛されて、どれだけ祝福されているかが本当に伝わってきた。
なんでかわからないが本当に私は幸せな気持ちで満たされたのだ。
私はもともと幸せそうなパートナー同士を見るのが好きである。
仲良く会話しているふたりが好き、笑顔で笑い合っているふたりが好き、ちょっと言い争いになっても仲直りして笑顔のふたりが好き、会話が少なめでも隣り合ってあたたかい空気をまとって歩いているふたりが好き。
惚気話を聞くのが好き。
なんでかは知らない。なんか昔から好きなのである。みんな幸せでいてほしいからか?よくわからん。
で、結婚式ってその最たるものよね。
そのご夫婦の家に行ってよかった。ムービーを見られてよかった。
その後、下の義妹の家に泊まりに行って、義妹と、同棲している彼氏との様子を間近で見て、私はまた幸せな気持ちになった。
これもたまたまである。
結婚式のムービーが私にとっての特効薬で、2組の日常を見たことも穏やかな薬になって、私は劇的に回復し始めた。
友人たちの言葉も徐々に自分の頭に届くようになった。みんな私は悪くないとたくさん言ってくれていたのに、私はあまりに自分を責めすぎて正しく受け取れていなかったのである。ごめんね。
たくさんのアドバイスもできるだけ実行していたとは思うんだけど、できてないのがあったらごめんね。ありがとう。
周りのたくさんの人に助けてもらった。ありがとう。
私は中高の友達のご両親に憧れていた。同級生ならわかるのだが、この前友達自身も言っていたが、お母さんがみんなの記憶に残るとても明るくて朗らかなご両親。
そのご夫婦はとても仲が良い。友達は、両親が喧嘩したのを見たことがないと言っていたと思う。
衝撃だった。自分の両親は私が小さい頃から毎日喧嘩している。ひどいときは父が包丁を持ち出したこともある。
そんなに仲の良いお父さんお母さんが現実に存在するの?本当に衝撃だった。
遊びに行ってその仲の良さにさらに衝撃を受けた。自分の目で見るとやっぱり現実感がより増す。私はとても嬉しい気持ちになった。なぜか。
私はそのご夫婦みたいになりたいとその頃から思っていた。
その数年後に出会った夫とそうなりたいと思った。
ちょっと無理があるけどね。
友達のご両親と接したのはトータル1週間あるかないかだし、私はそのおうちの子供ではないから、仲の良いご夫婦が普段どういうやりとりとかどういう思いやりを持って相手に接しているか学ぶ機会はやっぱり少ないし。
友達本人が結婚式で言っていたが「私は両親を見ているので、仲の良い夫婦を作っていけます」って。ニュアンス違ったらごめん。あのスピーチ私本当に好き。
私は間近で見続けていないんだからちょっと難しいよね。
てか、全然なんの問題もなくて、私と付き合う前に作った隠し子とかいう超弩級の秘密を抱えている旦那さんじゃなかったとしても笑、私の理想の夫婦になるのは難しかったでしょう。
それでもねえ、私はなりたかったんだよなー笑
でも実現できていたのかもしれない。
長い間手をつないでコンビニやスーパーに行ったりしていたし、とにかく私は嬉しそうに笑っていたし、毎週金曜日にツイッターの「夜は猫といっしょ」の漫画の更新をふたりで楽しみにしていたし。
友達のご両親のような夫婦ではなかったかもしれないが、私たちなりに仲がだいぶよかったんじゃないかなあ。たぶん。
ということで、実現できていたのである。
癖強な旦那さん相手にね?私すごくない?笑
夫はカルト的な女性にハマって、共通の趣味であるキャラクターの小さいフィギュアを病的に買い集めて机にたくさん飾っていた。
んだけど。
いつ買ったのかわからないが、「夜は猫といっしょ」のキュルガのガチャガチャのフィギュアが机にふたつ飾ってあった。
椅子の目の前の、いちばん目に入るところに。
戻りたかったんでしょう?
ふたりで更新を楽しみにしていた頃に。
本当にバカだよな。
いつでも戻れたよ。私は笑っていたし、あなたが外で何をしようが私はそばにずっといるつもりだった。
どんなに傷つけられても、壊されても、私はそばにいるつもりだった。
でも、それをしたくなかったんだよね?そんな私を見たくなかったんだよね?両方欲しい気持ちをコントロールできなくて困ってたんだよね?
本当にアホ。もっと悪者になりきれよ。優しすぎるんだよな。
友達から、私が生きていてくれてよかったと言われた。夫の選択が違った場合、私は破壊し尽くされて、私はこの世にいなかったんじゃないかって。夫が何も言わずに失踪とかね。
いくら強くても私も人間だもんね。そうだった可能性はある。あるどころかだいぶ高かったと思う。
今回のことがなくても、10年弱に渡る無自覚DVでそもそもボロボロだったし。
みんなに言われたけど、生きていてくれてよかったって言われるのってほんとうに嬉しいよね。
キュルガのふたつのフィギュアは、今リビングに置いてある。2匹のキュルガの間には、子供が取ってきたワドルドゥのフィギュア置いてみた。
カービィに出てくる、よく見る丸っこい敵キャラクターね。
目がばちばちに開いているキュルガと目を閉じてべちょーってなって眠そうなキュルガ、キュルガより小さくて瞳のハイライトがキラキラしてるワドルドゥ。
私たち家族みたいだねぇ。
あなたお昼寝好きだったもんねー。
頭が良すぎたからたくさん睡眠が必要だったのかなぁ。
そんなこんなで結局早朝にも書いたのでした。
今日心療内科の先生に「喋りまくりと書きまくりが止まらないんです」って相談するつもりだけど、大丈夫ですって言われそう。双極性障害の躁転ってわけでもなさそうだし。
今日もみんなが幸せでありますように。
涼しいんだか暑いんだかだけど、みんなゆっくり休めますように。
おしまい
写真は2020年7月の鴨川シーワールド
コロナ禍の旅行のキャンペーンが始まる直前かな?
めちゃくちゃ空いていた。
毎回写真どうしようかなーってフォルダを眺めているのだが、こんな写真撮ったっけ?っていうのが結構ある。面白いね。